1000万円の連帯保証人だった
私には学生時代から付き合っている彼氏がいました。
お互い社会人になり、生活の糧を得るようになって結婚を意識し始めてから間もなく彼氏からプロポーズされました。
飛び上がるほど嬉しかったことを覚えています。私は彼女から婚約者になり、また彼氏も私の婚約者になりました。
舞い上がった私は意気揚々とお互いの両親との顔合わせや結納の準備を進め、どんな結婚式にしようかと思いを巡らせていました。
しかし、そのさなかに婚約者から家族に借金があること、さらにその借金の連帯保証人になっていることを聞かされました。
初めて聞いたときは驚きのあまり放心するところでしたが、婚約者に心配をかけさせまいと必死で平静を装い、借金の額はどれくらいか、いつから連帯保証人になったのか、何故これまで話してくれなかったのかを聞きました。
借金額は1000万円程度で実家の家業を維持するために仕方なく借りたこと、連帯保証人になったのは社会人になってすぐのこと、そしてそのことを話したら別れを切り出されるのではないかと不安になったことを正直に話してくれました。
その話を聞きながら、最初はなぜそのときに話してくれなかったのかと怒りを覚えましたが、逆の立場だったら話すことが出来なかったかもしれないと思い直し今後のことに目を向ける決心をしました。
その場で婚約を解消しないことと借金返済に協力することを話したのです。
すると、彼は驚きながらも感謝の気持ちを伝えてくれました。
私の両親にその話をすると当初は難色を示したものの、私が本気だと分かると直接借金を返済する手助けはしないものの、生活の面で苦労することがないように取りはからってくれることを約束してくれたのです。
借金がある状態なので結婚式は挙げられませんでしたが、晴れて夫婦になってこれから同じ人生を歩むことになりました。
借金返済も順調に進んでいて、正直に話してくれた彼氏と一緒になれたことを幸せに思っています。
コメント
連帯保証人は、100%債務者と言ってもいいほどの立場ですから、もう彼氏自身に借金があるのと同じですね。
しかも1000万円ともなれば、結婚するべきではない状態です。
しかし、借金の原因というのはとても重要です。
もし生涯のパートナーとしてともに生活していくのであれば、原因の方が重要なのです。
別のページで紹介した、ギャンブルでの借金なんて金額が10万円であってもアウトです。
もちろん、それでも返済できないような状態になっているのであれば、結婚はすべきではないですけれど。
このケースの場合は、しっかりと返済計画をたてて確実に返していけば、幸せになれるでしょう。
事業資金としての借金だったので、銀行のカードローンなどでは借換えはできませんが、もし金利が高いのであれば、生活費の方を借りて、給料の方を、返済に充てる方がいいでしょう。
もちろん、事業資金でも、公的機関などで融資を受けられれば借換えもできるでしょう。